Odalan オダラン
バリヒンドゥー寺院の創立記念のためのお祭り
オダランとは、バリヒンドゥー教のお寺の創立祭のこと。お寺の大小に関わらず、バリのお寺はウク暦に基づいて、210日周期で誕生日がやってくる。西暦で換算すると、約7ヶ月に1度。バリの最も大きいお寺はアグン山の麓にあるブサキ寺院。ここにはバリ島中のヒンドゥー教徒が参拝にやってくる。タナロット寺院やウルワツ寺院なども公共のお寺で、多くのヒンドゥー教徒が参拝。また、それぞれの村には、プラ・デサ(先祖を祀る寺院)、プラ・プセ(村の集会所も兼ねた寺院)、プラ・ダラム(死者の寺院)の3つのお寺が必ずある。これ以外にも家寺(ムラジャン)などもあり、バリ島内のお寺の総数は人口数に匹敵するともいわれているくらいだ。そしてその膨大な数のお寺すべてにオダランがあるのだから、毎日どこかでオダランが催されているといっても過言ではない。オダランとひとことで言っても、地域や村、それぞれの寺院によって内容が異なる。前日から準備をし1日で終わるものから、数ヶ月前から準備に入り1ヶ月以上も続くものまでさまざま。大きいオダランはカリヤともいい、お供え物も多く立派。奉納舞などもあり、とても華やかで見応えたっぷり、観光客にとっても興味深いところで、見学も許される。ただし、ヒンドゥー教徒にとってはすべては神々のための奉納であり、信仰なので、邪魔をしないよう、失礼にならないよう、マナーには気をつけたい。